『女のからだ―フェミニズム以後』荻野美穂著 岩波新書
70年代に全米で始まった「女の健康運動」と日本でのウーマンリブや生殖技術運動を振り返り、女のからだは女が考えるのが大切と説く。
『性と法律 変わったこと、変えたいこと』角田由紀子著 岩波新書
離婚、親権、賃金差別、性暴力などの女性をめぐる問題に、弁護士の著者が法の問題点を指摘し、1ミリずつでも社会を変えようと提言する。
『おひとりシニアのよろず人生相談』樋口恵子著 主婦の友社
現在、65歳以上の女性は5人に1人がひとり暮らし。年金・遺言書・介護保険・医療保険・住宅に関する情報も提供し、準備が大切と説く。
『年を重ねることはおもしろい』吉沢久子著 さくら舎
ひとり暮らしは先だった夫からの贈り物と考え、日々大切に過ごす著者。その醍醐味と生活の工夫・ヒント、心の持ちようを語る。
『グリーフケア入門』高木慶子編著 上智大学グリーフケア研究所制作協力
地域社会から核家族社会への移行に伴い、喪失の悲嘆はより孤独化した。高まるグリーフケアへの要望・関心に応える入門書。
『悲しみを抱きしめて~グリーフケアおことわり』吉田利康著 日本評論社
「多死時代」到来を前に、「死別の悲しみへの向き合い方」を西欧の「グリーフ」と比較しつつ、「悲嘆」を日本的にとらえる道を探る。
『メロスのようには走らない』 北原みのり著 KKベストセラーズ
「女の友情論」について、著者の実体験や過去の出来事を振り返ったときの気持ちが率直に表現されている。女友達と自分との間に存在する力関係、嫉妬や優越感、それに対する嫌悪感といった誰もが感じたことのある負の感情を素直にさらけ出す。一方、そんな女友達との語らいによっていかに自分が救われてきたかにも言及している
『母子避難、心の軌跡~家族で訴訟を決意するまで』 森松明希子著 かもがわ出版
2011年の福島原発事故により、避難生活を余儀なくされた家族の手記。国相手の提訴を決意するまでの葛藤。
『考えながら走る~グローバルキャリアを磨く「五つの力」』 秋山ゆかり著 早川書房
著者はまさにスーパーウーマン。徹底的に考え、自ら現場主義と言い切る行動力で逆教を乗り越える。働き続けるヒントが満載。
『人もお金も流れ込んでくる集客術~ファンクラブのつくりかた』 中村悦子著 すばる舎リンケージ
「何を買うか」ではなく、「誰から買うか」が重視され、お客を顧客ではなくファンと見る時代になる、と予測する新鮮な集客術。
『難民高校生~絶望社会を生き抜く「私たち」のリアル』 仁藤夢乃著 英治出版
家庭にも学校にも「居場所」がないと感じる”難民高校生”の問題は、人間関係や精神的・金銭的「溜め」がない貧困の状態(湯浅誠)に通じる。渋谷で”難民”だった著者は、高校中退後、数々の出会いや経験を通して「溜め」を手に入れる。地域・大人・若者が協働する「場」づくりを続けながら、当事者の目線で『私だからできること』を伝える。
『子育てがプラスを生む「逆転」仕事術』 小室淑恵著 朝日新聞出版
創業以来900社以上でワークライフバランスコンサルティングをしてきた著者が、2児の母として子育てはキャリアアップになり仕事にもプラスを生むというメッセージを伝える。職場や保育園、夫とのコミュニケーションを工夫すれば、驚くほど産休や復帰・両立がスムーズになると説く。自身の会社も全員残業禁止というだけに納得できる。