『21世紀の女性と仕事 』大沢 真知子 著

なぜ経済が発展すると、女性の社会進出が進むのか。女性の社会進出は家族形成にどのような影響を与えるのか。どのような法制度が男女平等の扱いを支えているのか。結婚のあり方の変容と少子化、職場のセクシュアル・ハラスメント防止と法、女性の人事管理などの章を通して、女性と仕事、社会のあり方を考察する一冊。

『活動報告 80年代タレント議員から162万人へ 』中山 千夏 著

政治は、女にとって重大である。私個人にとって重大である。子役から芸能活動を始めタレント議員へ、そして現在70歳になった中山千夏が、今も静かに戦い続けている。社会にはびこる多様な差別をなくすべく立ち上げた〈おんな組いのち〉の活動、原発反対運動など、女の50年にわたる魂の活動の報告。

『私の少女マンガ講義』萩尾 望都 著

「少女マンガの神様」と呼ばれる萩尾望都。イタリアで行った「戦後の少女マンガ史」から始まる講義の完全収録と、少女マンガの魅力や自作の「創作作法」のほか、原発事故をテーマとした「なのはな」や「ポーの一族」の新作「春の夢」をめぐる深い思いを語るインタビューなどをまとめた一冊。萩尾作品の魅力を再確認できる。

『世界を変えた100人の女の子の物語』エレナ・ファヴィッリ/フランチェスカ・カヴァッロ 文

大統領、科学者、社会活動家…。夢をもち、自分の力を信じて道を切り開いた、世界中の100人の女性の実話に、女性イラストレーター60人によるイラストが魅力を添える。クラウドファンディングで新刊史上最高額を集めた話題の書。

『しんどい母から逃げる!! いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった』田房 永子 著

親、先生、身近な人に否定されて生きてきた人へ。大人になっても溜まったままの心の毒を「母がしんどい」(2012年)「キレる私をやめたい」(2016年)の著者がどのように母親と距離をとり、解毒していくかを描いたコミックエッセイ。

『セクシュアルハラスメント 考えよう!ハラスメント vol.3』アトリエエム 制作・著作

被害者・加害者にならないための方策と、事業主の義務であるセクシュアルハラスメント対策を解説。職場の中で、慣習によるセクハラが放置されている現実を見直し、改善して、働きやすい職場環境を整える方法を考える。

『フェミニストとオタクはなぜ相性が悪いのか 「性の商品化」と「表現の自由」を再考する』香山 リカ/北原 みのり 著

「男も女も平等に権利や機会を与えられるべき」著者二人の思いは一致するが、エロはあらゆる表現・文化において性差別か? フェミニストとオタクの間の埋まらぬ溝で、フェミニズムに自らの言葉を探した北原みのりと、オタク文化をバックグラウンドに持つ香山リカが、対極の視点から女性の性と「自己決定」について掘り下げる。

『皿洗いするの、どっち? 目指せ、家庭内男女平等!』山内 マリコ 著

ニートを脱した新米小説家の「わたし」が「彼氏」との同棲から結婚生活まで、家事シェアを模索する。“皿洗いの類まれなる面倒くささ”や“食事のあと彼氏が床でねはんのポーズ”等、家事にまつわるエピソードや思いに「わたし」頑張れと応援したくなる。女性目線だけでなく男性目線からの「男のいいぶん」コラムも、誰もが思い当たるエピソードが満載。

『暗い時代の人々』森 まゆみ 著

満州事変勃発(1930年)から太平洋戦争終結(1945年)までの「暗い時代」に立ち向かった9人の評伝。名演説によって軍部と戦争を批判した斎藤隆夫、女性運動に奔走した山川菊栄、欧州をめぐりナチスの台頭を見た竹久夢二、治安維持法による女性逮捕者第一号の九津見房子らが、精神の自由のために点した小さな灯火をたどる。

『とてもとてもサーカスなフロラ』J・センダック 文/M・センダック 絵/江國 香織 訳

センダック兄弟の共作。サーカスで生まれ育った女の子が、“外の世界を知りたい”とひとりでサーカス小屋を抜け出す。兄ジャックは少女の不安な気持ちをていねいに綴り、『かいじゅうたちのいるところ』で名高い弟モーリスがサーカス世界を鮮やかに描く。

『夜廻り猫 今宵もどこかで涙の匂い』深谷 かほる 著

「泣く子はいねが~」秋田県出身・遠藤平蔵は涙の匂いを探して日々夜廻りする野良猫である。ひとり心で泣く人間の話を聞き、時にはただ寄り添う。心優しい人間達と心優しい野良猫の心温まるストーリーの数々。

『トークバック 沈黙を破る女たち』 坂上 香 監督 2014年 制作 日本

サンフランシスコの刑務所で始まった女だけのアマチュア劇団の新しい活動は、元受刑者とHIV/AIDS陽性者とのコラボレーション。女性たちが、暴力や薬物依存など自らが味わったどん底と、生き方を模索する姿を舞台に放つ。