『フェミニスト・ファイト・クラブ 「職場の女性差別」サバイバルマニュアル 』ジェシカ・ベネット 著/岩田 佳代子 訳

ニューヨークで実在する女性による女性のための「フェミニスト・ファイト・クラブ」。メンバーが満を持して公開したこの本には、職場で横行する性差別との向き合い方や戦い方が書かれているだけでなく、みんなで力を合わせて、あらゆる不正と戦う方法も書かれている。彼女たちの知恵とユーモアをたっぷり楽しめる一冊。

『学校に行きたくない君へ 大先輩たちが語る生き方のヒント。 』 全国不登校新聞社 編

不登校の当事者、経験者がインタビュアーになり、当事者参加型の新聞「全国不登校新聞」が企画から取材までを責任編集。樹木希林、荒木飛呂彦、柴田元幸、リリー・フランキー 、雨宮処凛、西原理恵子、田口トモロヲなど、不登校を経験しつつも生き抜いてきた20名の大先輩たちから引き出した本音のメッセージが胸にしみる。

『LGBTと家族のコトバ 』 LGBTER 著

LGBTに関するインタビューメディアサイト「LGBTER」の取材に応えた、LGBT当事者とその家族15人の言葉を集めた本。LGBTの当事者が13人に1人と言われている現在でも、悩みや辛さを実際に耳にする機会が多いとは言えない。当事者とその家族たちのリアルな声は、家族の数だけ家族のかたちがあることを教えてくれる。

『わたしたちだけのときは』デイヴィッド・アレキサンダー・ロバートソン 文/ ジュリー・フレット 絵/横山 和江 訳

カナダ・クリー族のおばあちゃんは幼い頃、政府の同化政策によって遠くの学校に通わされ、髪を切られ、制服を着せられ、母語を禁止された。孫の素朴な問いに、「わたしたちだけのとき」に試みた小さな抵抗の物語が語られる。

『わたし、39歳で「閉経」って いわれました 』たかはしみき 著

晩婚、非婚、高齢出産と女性にとって多様な生き方がある現代。早期閉経と診断された著者が、女性を悩ませる不調に効果的な対処法を紹介する。冷え性対策など、すぐできて続けやすいものばかり。幅広い年齢で活用できる。

『ジェイン・オースティンの読書会』 ロビン・スウィコード 監督

さまざまな年齢や状況の5人の女性と、1人の青年が集う読書会。1 冊ずつ作家ジェイン・オースティンの作品を読み進める間に、6人の身に起こる人間模様が描かれる。面白くもあり、退屈でもある人生は、思わぬ方向に動いていく。

『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』蟹江 憲史 監修

2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標 Sustainable Development Goals」17項目を解説、小さな気づきから次の行動を促す。目標5の「ジェンダー平等を実現しよう」では、女性が自分の人生を自分で決め、能力を発揮できるよう社会の制度や慣行を変えようと呼びかけつつ、取り残される人はいないか?など考える視点を与えてくれる。

『男性は何をどう悩むのか 男性専用相談窓口から見る心理と支援』濱田 智崇・『男』悩みのホットライン  編

「相談者に害を与えない」を理念に、1995年に始まった男性専用相談窓口「『男』悩みのホットライン」。実際に寄せられた相談内容を例に、対応のポイントを示す。男性自身が考える「男らしさ」「男はこうあるべき」をどのように「自分らしさ」に出来るのか。女性の社会進出が進む中で、男性相談はワーク・ライフ・バランス推進へのきっかけになる。

『ひとりサイズで、気ままに暮らす』阿部 絢子 著

時には孤独を味方にして、誰にも気を遣わずに気ままで自由。余分なものをこそげ落としつつ、最後の持ち物は「トランク1個分」を目指している、73歳、独身、働く女性。筋金入りのひとり暮らし40年の著者が、「ひとり時間を満喫する」「社会の中に居場所を見つけて」など、少しずつつかんできたコツを示してくれる指南書。

『ふたりママの家で』パトリシア・ポラッコ 絵・文/中川 亜紀子 訳

ふたりのママの家にやってきた3人の子どもの日常が長女の思い出から描かれる。パパとママと子どもという典型的な家族ではないという「ちがい」はあっても「まちがい」ではない。世代にわたる「家族」「愛」について深く考えさせられる。

『生きづらいと思ったら親子で 発達障害でした』モンズースー 著

自身もADHD当事者で生きづらさを感じてきた著者。発達障害グレーゾーンな息子たち二人を抱え、母親として、当事者として、共感と苦悩、愛情をもって、なんとか前向きに生きている。迷いも喜びも率直に描いた子育てエッセイ。

『カルテット!人生のオペラハウス』ダスティン・ホフマン監督 2012年 制作 イギリス

かつてのオペラの大スターも、オーケストラの一員として舞台に上がった演奏家も、音楽こそがその人生を支えている。老いと向き合いながら、穏やかに余生を送る音楽家たちが集うホームで、史上最高齢のオペラコンサートが開幕する。