『ヒヤマケンタロウの妊娠』 坂井恵理 著  講談社

男も妊娠する時代という大胆な設定の中、妊娠した主人公は初めて妊夫(婦)の社会的困難さに直面。戸惑いながらも状況を変えようと奮闘する。

『生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント』 西原理恵子 著 文藝春秋

読者の悩みをスパッと切るような痛快な回答に、笑いながら納得。くよくよ悩んでいたことも「なんだそれでいいんだ」と思えそう。違う角度から問題を見直すことを再確認。

『AV女優の社会学』鈴木涼美 著 青土社

AV業界で働く女優たちの生活を見聞する機会を得た著者。その貴重な経験をもとに彼女らの日常と仕事を紹介する。インタビューでは、この世界に入った道のりが普通の女性たちと地続きであることがわかる一方で、語る言葉からは性の商品化や性と労働の絡み合う日常がうかがえる。

『ヒーローを待っていても世界は変わらない』湯浅誠 著 朝日新聞出版

現状を嘆き自分では何もせずヒーローを待望する今の「おまかせ民主主義」。社会活動家で反貧困ネットワーク事務局長でも知られる著者は、面倒で疲れる作業だがその直視から始めることを提案する。現在の民主主義がどれほど危うい状態にあるのか、またどのように克服すべきなのかを語りかける1冊。

『おちとよこの終の住まいを選ぶなら』おちとよこ 著 日本評論社

終の住まいを選ぶ。誰にでも訪れる、遠いようで近い将来に向けての転ばぬ先の杖。準備するのに早過ぎるということはない。どんな選択肢があるのかを、具体的な事例とわかりやすい解説で紹介。楽しく読みながらチェックポイントをクリアしていくと、自分や親に合った住まい選びのポイントが見えてくる。

『女性画家10の叫び』堀尾真紀子 著 岩波ジュニア新書

奔放でファッショナブルだった前半生から理想の夫婦像に執着した後半生へ。関わりをもつ22人が作詞家安井かずみを語る。

『安井かずみがいた時代』島崎今日子 著 集英社

奔放でファッショナブルだった前半生から理想の夫婦像に執着した後半生へ。関わりをもつ22人が作詞家安井かずみを語る。

『スマホ中毒症』志村忠夫 著 講談社

長時間労働や介護などの問題が山積みの「世界一貧しい、が豊かな国ニッポン」の問題点と改善策の提起。

『日本に殺されず幸せに生きる方法』谷本真由美(@May Roma)著 あさ出版

長時間労働や介護などの問題が山積みの「世界一貧しい、が豊かな国ニッポン」の問題点と改善策の提起。

『介護で仕事を辞めないために』グループ・けあけあ21編著 創元社

介護は突然やってくるが、不測の事態ではない。その時期を上手に過ごすために、今から取り組むべきことを紹介。

『親の家を片づける』「ゆうゆう」特別編集 主婦の友社

親と最後に向き合うのが、親の家の片づけ。逃げない・目をそむけない。自分の問題として前向きに取り組むために。

『なぜ理系に進む女性は 少ないのか?』S.J・セシ/W.M・ウィリアムス 編 西村書店

なぜ理系に進む女性は少ないのだろうか? 社会的なサポート不足、あるいは男女の生来の能力差? 米ハーバード大学学長の発言をきっかけに、欧米の代表的研究者たちが、統計学、進化論、社会学、神経科学などの分野から論争を展開し、論理的に考察していく。社会的・慣習的理由ではない科学的証拠に裏付けられた性差研究は興味深い。