『エトセトラ VOL.10 特集:男性学』周司あきら[編]

これまでフェミニズムが家父長制に相対するとき、特権を持つ側として「男性」が照射されてきた。しかし、男性がフェミニズムに応答するだけでは、男性自身の課題を掘り下げられないのでは……?フェミマガジン10号目は、『トランス男性によるトランスジェンダー男性学』の周司あきらをゲスト特集編集に迎え、「特権」「加害性」「生きづらさ」で終わらない、その一歩先にある「男性性」を見つける特集号。(エトセトラブックスの図書紹介より)[367.1エ]

『モヤ対談』花田菜々子[著]

20名のゲストと名物書店員が語り尽くす!ドラマ化されて大反響をよんだ『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』の著者で、「蟹ブックス」を経営する名物書店員の花田菜々子氏が20名のゲストを招き、さまざまなテーマについて語り尽くした対談集。いまを生きる私たちの羅針盤となり、心の処方箋となってくれる必読の一冊。(小学館の図書紹介より)[914.6マ]

『ひとり親でも子どもは健全に育ちます』佐々木正美[著]

ひとり親家庭での心配事は、仕事や金銭など物理的なものがある一方で、ひとりで子どもをきちんと育てられるのか、という精神的な悩みが大きなものとなっています。 名著『こどもへのまなざし』で多くの悩める母親達を救ってきた、児童精神科医・佐々木正美さんが、シングルで子どもを育てる母親、父親にむけて安心して子どもを育てるためのアドバイスを語ります。 親が幸せに生きることが、子どもの幸せにつながります。あなたのこころを軽くする子育てのルールがここにあります。 (小学館の図書紹介より)[369.4サ]

『男の子になりたかった女の子になりたかった女の子』松田青子[著]

女コロナ禍で子どもを連れて逃げた母親、つねに真っ赤なアイシャドウをつけて働く中年女性、いつまでも“身を固めない” 娘の隠れた才能……あなたを救う“非常口”はここ。『おばちゃんたちのいるところ』が世界中で大反響の松田青子が贈る、はりつめた毎日に魔法をかける最新短編集。(中央公論新社の図書紹介より)[913.6マ]

『なぜ男女の賃金に格差があるのか:女性の生き方の経済学』クラウディア・ゴールディン[著]

女性たちはどのように「家族」と「仕事」を選択してきたのか。 ウーマンリブ、「静かな革命」、リリー・レッドベター公平賃金法など、20世紀以降を振り返りながら、各職業のデータを経済分析し、女性の賃金の上昇を阻む原因を抉り出す。アメリカのみならず世界の先進国の男女の「働き方」を見直すきっかけとなる一冊。(慶応義塾大学出版会の図書紹介より)[366.3ゴ]

『50代で一足遅れてフェミニズムを知った私がひとりで安心して暮らしていくために考えた身近な政治のこと』和田静香[著]

老後を目前に不安にかられた著者は「女性議員ならこの不安を自分ごととして考えてくれるのでは?」と希望を抱き、日本で唯一パリテ(男女同数)議会を20年以上も続けてきた大磯町議会をたずねる。 取材の中で浮かび上がってきたのは、自分自身が下積み時代に受けた悔しい女性蔑視、世代の異なる師匠との考え方の違い、50代になってからフェミニズムを知った苦しさなど、意外にも"個人的なこと"だった──。 (左右社の図書紹介より)[367.2ワ]

『だいじだいじどーこだ?』えんみ さきこ[作]かわはら みずまる[絵]

性教育のはじめの一歩は自分の「からだ」を知ること幼いころから自分の「からだ」を知ること、また「プライベートパーツ(口や胸、性器)」を理解し、自分も他人も大切な存在だということを認識することが大切です。 また、子どもへの性暴力の加害や被害を防ぐためにも「プライベートパーツ」を理解することが重要です。 本書は、著者の遠見才希子医師が自身のお子さん(当時2歳)とのエピソードを交え、からだの大切さだけではなく、一人ひとりが大切な存在ということを伝える”はじめての「からだ」と「性」のえほん”です。(大泉書店の図書紹介より)[E カ]

『ニッターズハイ!1』猫田ゆかり[著]

中学時代は全国も目指せる優秀な陸上選手だったものの、怪我により競技から遠ざかってしまった浜仲健斗。 失意のまま高校に入学してすぐ、健斗は手芸部へと勧誘されるが、「男が手芸なんて変だし」と心にもないことを言ってしまう。 ところがその場に偶然居合わせた「編み物王子」と噂される男子生徒との出会いが、健斗の高校生活を大きく変えることに――。(KADOKAWA図書紹介より)[M726.1ネ]

『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』アヌシェイ・フセイン[著]、堀越英美[訳]

著者がアメリカで出産したとき、彼女は死にかけた。痛み止めが効いていないと訴えても無視された。痛みを証明するために手術台まで歩くように言われた。彼女はこの医療トラウマ体験をきっかけに、女性の痛み、特に有色人種の訴えがまともに受け止められない事実を、あらゆるデータ・記事・証言をもとに執筆した。さらにコロナ禍で女性、マイノリティの人々が受けた甚大な影響も考察する。(晶文社の図書紹介より)[498フ]

『別冊 NHK100分de名著 フェミニズム 「女であること」を基点にする』加藤陽子・ほか[著]

「「100分deフェミニズム」(2023年1月2日放送)が待望の書籍化! 『伊藤野枝集』『侍女の物語』から『心的外傷と回復』『男同士の絆』まで。豪華著者陣が名著の核心を読み解きながら、フェミニズムの真価を語りつくす。未放送のトピックも収載し、新たな取材も加えた決定版!」(NHK出版図書紹介より)[367.1コ]

『1980年、女たちは「自分」を語りはじめた フェミニストカウンセリングが拓いた道』河野貴代美[著]

「母、妻としての役割しか求められない女性たちの心理的虚しさは、贅沢な悩みとして取りあってもらえず、夫からの暴力は夫婦間の問題として軽く扱われていた。セクハラという言葉はなく、痴漢は女性に隙があったと責任を転嫁された。1980年とはそんな時代だ。フェミニストカウンセリングは、「苦しいのは、あなたが悪いのではない」と女性たちへ「語り」を促し、社会の変化を後押ししてきた。「ノー」を言う、自己主張をする、「自分」を伝えるためにもがいた、連帯の土台。女性たちが語り、聞いてもらえるカウンセリング・ルームをはじめて作った創始者がエンパワーメントの歴史をひもとく。」(幻冬舎図書紹介より)[367.1コ]

『推し、燃ゆ』(文庫)宇佐見りん[著]

「逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』が第33回三島賞受賞。21歳、圧巻の第二作。」(河出書房新社図書紹介より)[913.6ウ] 「推す」という、エネルギッシュな、個人的な営みを支点に、主人公少女の生きづらさと孤独を描きあげている。 文庫版では、芥川賞受賞作家金原ひとみ氏による解説も収録している。