『モダン・ライフと戦争』宜野座菜央見 著 吉川弘文館

日本が戦争に突き進んでいった1930年代、映画は逆に平和で活気ある社会を描き続けた。本書はその時代の日本映画に描かれた女性たちに着目し、当時の社会と女性たちの関係を考察する。モダンガールと呼ばれた女優が登場した映画と戦争の間にある意外な共犯性について論じるなど、30年代の社会とその背景について改めて考えさせられる。