3/12(日)らぷらす防災講座 熊本に学ぶ!わたしたちが主役の避難所づくり
昨年4月の熊本地震において、避難住民による自主運営が成功したといわれる避難所があります。
第1部では、自らも被災者でありながら、率先して避難所の環境整備に取り組み、仮設住宅に移った現在も復興コミュニティづくりのために活動する講師より、避難所で実践した取組みの事例を聞きます。
また、第2部では、被災時に声をあげにくい妊婦や乳幼児をもつ母親の存在を背景として、災害時の妊産婦支援を提言する講師より、女性の視点で考える災害対策について聞きます。
みんなにやさしい、安心できる避難所づくりのためにできることを一緒に考えてみませんか。
日時:平成29年3月12日(日)午後1時30分~午後3時30分
講師:吉村静代(益城だいすきプロジェクト・きままに 代表)
吉田穂波(国立保健医療科学院 生涯健康研究部 母子保健担当 主任研究官)
対象:防災に関心がある方 50人
※『あかちゃんとママを守る防災ノート』のお土産付き!
参加費:無料
保育:5か月~就学前まで(事前申込・先着順)
会場:世田谷区立男女共同参画センターらぷらす 研修室(グレート王寿ビル4階)
申込:2月1日(水)午前10時より、電話・FAXまたはらぷらすのホームページから電子メールで受け付けます(先着順)
※FAXの場合は、講座名・住所・氏名・電話番号・保育の有無
(保育を希望の場合は、子どもの名前と年齢)を明記してください。
講座内容:
第1部「“主役はわたしたち”明るく楽しい避難所づくり~益城中央小学校避難所の取組み」
講師:吉村静代
●熊本地震直後の混乱、避難所の開設
●避難所環境改善のヒント
●避難所から仮設住宅へ、被災からの生活再建・復興
第2部「女性の視点を活かした避難所運営」
講師:吉田穂波
●なぜ避難所運営に「女性の視点」が必要なのか
●避難所運営に女性の視点を取り入れるためには
【講師プロフィール】
吉村静代(益城だいすきプロジェクト・きままに 代表)
2016年4月に発生した熊本地震の際には、指定避難所である益城中央小学校体育館で、"主役はわたしたち~明るく楽しい避難所 きままに~"をモットーに、自主運営に向けて活動開始。避難者自身が快適になれるアイディアをいかした運営で、避難所のモデルケースを目指す取り組みを実施。
現在も、地域の復興のために活動中。
吉田穂波(国立保健医療科学院 主任研究官)
東日本大震災において、産婦人科医として妊産婦と乳幼児のケアを支援する活動に従事。その後、全国各地で災害時母子救護事業や研修を立ち上げ普及啓発に努める。
2013年より世田谷区でも災害時母子救護ネットワーク連携構築の取り組みを支援。
世田谷区防災会議女性の視点部会委員。5児の母。
講座の報告
熊本地震において住民による自主運営が成功したといわれる避難所においてリーダー的な役割を担った女性、被災地の母子支援にあたった産婦人科医などから、地域で暮らす一人ひとりが地域防災や避難所の自主自立の担い手として活動し、力を発揮していくための実践的なヒント、女性の視点を活かした避難所運営のためのヒントになるお話を聞きました。
防災に関心のある区民の方だけでなく、すでに地域の防災活動に携わっている町会・自治会の方や消防団員など、53人の参加がありました。
質疑応答では、講座で得た学びを今後の避難所運営や訓練にどのように活かしていくか、疑問解消やヒントを得るための具体的な質問が多く寄せられ、活発な意見交換の場となりました。
【参加者の声】
・最前線で活動・体験された“生”の内容は強烈な印象を受けました。
・災害をコントロールすることはできないが、備えと初動、リーダーの存在で減災が可能ということが、実感できました。
・妊産婦が避難所でどういう気持ちでいるか、妊婦、子供に対してのケアの重要性について考えさせられました。
・講師や内容それに加え、参加している方々の熱い気持ちが伝わってくる講座でした。