H30.3/10(土)らぷらす防災講座「地域で考える一番大事なトイレのこと」

被災地の声から、災害時のトイレにはさまざまな問題があることが知られるようになってきました。
避難所だけでなく、自宅で避難生活をおくる人にも、トイレの衛生状況の悪化や使いにくさが発端となり、健康や人間の尊厳が損なわれていくといった、さらに重篤な問題が引き起こされていきます。
多様な人の多様なトイレニーズをみたすトイレを確保することや、きれいで誰もが安心して使えるトイレを維持・管理することは、地域で暮らすみんなのいのちを守ることにつながります。
災害時にみんなが困るトイレの問題や平時からの備えについて、一緒に考えてみませんか。。

日時:平成30年3月10日(土)午後1時~午後4時

会場:世田谷区立男女共同参画センターらぷらす 研修室(グレート王寿ビル4階)

講師:
浦野愛(特定非営利活動法人レスキューストックヤード常務理事)
亰(きょう)百合子(目黒星美学園中学高等学校教諭)

対象:防災に関心がある方 50人 
   ※『携帯トイレ』のお土産付き!

参加費:無料

保育:5か月~就学前まで(事前申込・先着順)

申込:2月1日(木)午前10時より、電話・FAXまたはらぷらすのホームページから電子メールで受け付けます(先着順)。

※FAXの場合は、講座名・住所・氏名・電話番号・保育の有無(保育を希望の場合は、子どもの名前と年齢)を明記してください。

講座内容:
①講義1「発災後のトイレ事情の実態と環境改善に向けたその後の対応」
 講師:浦野愛

②講義2「中学・高校での防災教育(災害時のトイレ問題)への取り組み」
 講師:亰百合子

③災害用備蓄トイレの展示(自由見学)
 ▶避難所で使用するマンホールトイレや在宅避難(自宅用)・携帯用トイレの展示
 ▶協力企業による商品・使い方の紹介(2社程度)


講座の報告

【終了】らぷらす防災講座 地域で考える一番大事なトイレのこと

発災時に健康被害や震災関連死の原因にもなりかねない「トイレの問題」。
はじめに、実際に被災地支援にあたる講師から、豊富な経験に基づく「災害時に命と健康と尊厳を守れるトイレ対策」についてのお話を聞きました。続く「トイレに行ける人を育てる」をテーマに中学・高校での防災教育に取り組む講師からは、活動についての話や、生徒さんのプレゼンテーションを実際に見せていただきました。
世田谷区危機管理室防災対策課職員による震災時の避難生活と在宅避難に関する情報提供の後に行われた意見交換では、会場から多くの意見が寄せられました。
また、講座では、避難所で実際に使用するマンホールトイレや通信販売などで入手可能な災害用備蓄トイレを展示し、参加者に自由に見学していただくとともに、協力企業の担当者から商品や使い方について直接説明を聞くなど、災害時のトイレについてイメージを広げていただく機会になりました。
防災に関心のある区民の方だけでなく、すでに地域の防災活動に携わっている町会・自治会の方や消防団員など、72人の参加がありました。

【参加者の声】
・浦野先生の被災地での具体的な経験談によって、被災時のトイレ問題が深刻だと想像できた。
・トイレの問題が尊厳や命をおびやかすものだというお言葉がとても印象的でした。子ども(乳幼児)と防災についてまた講座をして頂けたら嬉しいです。
・高校生がトイレ問題に真剣に取り組む姿は心強かった。浦野さんの「できることからはじめよう~」のお話の中では自ら考えて対応しようとする姿勢の大切さを教えられた。
・トイレ不備は死につながる。浦野さんの体験談(豊富な)が目からウロコ。トイレ自給力を上げることが必須。女子高生のプレゼン、先生のお話…若い方も考えていることに感心し、力になった。女性の視点は大切!私も頑張りたい。
・素晴らしい企画でした、女子高生目線がすごく大事だと感じました。災害時だから汚くなってもよい…等、この考えはタブーですね、今後に生かすことができます、ありがとうございました。
・多くの方が1つの議題について深く語れる機会があって素晴らしいと思った。